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Daily Musing...

こんにちは、牧田裕介です。

2013年9月~2014年5月の9ヶ月間、スイスの組織設計事務所(Burckhardt + Partner SA)にて、インターン生として働いています。

仕事や生活の様子・出来事・所感などなどのログを何かしら残したいなと思い、せっかくなのでWebページを作ってみました。

"Tweet" と "Diary" の中間くらいの意気込みで書いていこうと思います。

Sep 2013
Dusseldorf


Yusuke Makita  1 Sept 2013

 

8/31・9/1と、ドイツのDusseldorfへ、O川氏と二人で旅行してきました。目的はMuseum Insel Hombroich

電車の時間を間違えたり、バスが来たり来なかったり、様々な困難を乗り越えてようやくたどり着きました。

 

森の中にレンガ造りの建築がひっそりと佇んでいる姿が印象的。

Sisaや安藤さんの建築もそれぞれらしい設計で、気持ちのいい場所でした。

誘っててくれたO川さん、ありがとうございました。

 

せっかくヨーロッパのど真ん中にいるので、いろんな建築を訪ねて、自分の理想的な空間を探していきたいと思います。

とりあえず知識不足は間違いなく、情報を集めるためアンテナを張ろうと思います。

kick-off


Yusuke Makita  2 Sept 2013

 

初出勤が終わって、会社近くの公園でぼーっとしています。

なんか一日中気持ちが高ぶっていたので、一気にリラックスモードです。

今日はほんとにいろいろあったので、ちょっと長くなります。

 

まず朝。

マダムと優雅な朝食タイムを過ごしていたら電車に乗り遅れそうになり超絶ダッシュ。

コンマ何秒かのところで電車に飛び乗り、何とか間に合ったものの、

冷や汗と寒気と猛烈な気持ち悪さに襲われる。

 

午前。出社時間のギリギリまで体力の回復に努め、なんとか笑顔で挨拶できました。

しかし秘書のSabineが忙しいようで、午前中はひたすら放置。

すると近くにいたArchitectから、最近コンペで優勝したというスイス大使館 in Koreaの図面を渡され、

30分後に意見を聞くから読んどけと言われました。

 

またも冷や汗。”これはきっと今後の仕事内容を左右する重要なやつだ

めっちゃ集中して資料をあさり、彼がどんな意見を求めてるのかを想像しながら、

自分なりに気になったことを2,3点、へたくそな英語で懸命に伝えました。

 

どれもdeclineされてしまいましたが、その後設計意図を直接解説してもらい、

さらに気になるところを質問できて、すごく楽しかったです。ただ半端なく緊張しました。

 

昼。

12時過ぎに8人で、安いと言われている近くのレストランへ。

昼飯1200円はスイス人によると"安い"らしい。

ここでは、常にテンション高めのIsabelが注文の仕方など丁寧に教えてくれました。

そしてどうやらBPのサッカー部はLausanne建築業界のサッカー大会で昨年の王者らしいです。さっそく今週末練習に参加しよ。

ゆっくりと食事をして席を立ち、午後の仕事に...

と思いきや、近くのカフェでティータイムが始まる。

ど真ん中に座らされたものの、終始フランス語での会話が続き、まったく輪に入れない。

自分が逆の立場だったら気を使って英語で話を振るだろうなーと思いつつ、30分が過ぎ、ようやく皆さん席を立つ。

さあ、ようやく午後が始まる...

かに見えたが、社内の休憩スペースでサッカーゲーム大会がスタート。おれは二戦二敗。みんな強すぎる。笑

結局、14時近くなって各自デスクに戻り、長い昼休憩は終わり。

 

午後。

Sabineから、働く上での注意事項の説明や備品支給などがあった。このノートとUSBかっこいい。

長い説明が終わると、さっきのArchitectから、スイス大使館のプロジェクトの担当として働くことを知らされビックリ。

早速CADデータを共有され、いじりながら確認。すごい量です。

 

19時。

気づいたら同じフロアに二人しかいなくなっていたので、そういうものかと思い退社。

近くの公園でぼーっとする。

1時間くらい公園で過ごし、電車に乗って最寄りの駅に着くと、

 

自転車が無い。 けど鍵だけ落ちてる。

 

えっ?

 

あっ。

 

朝急ぎすぎてロックし忘れた。。。

 

マダムに借りていた自転車です。

そこから家まで歩く間の憂鬱は書くまでもないですが、

家に着いてマダムに謝りながら事情を説明し、週末新しい自転車を買って弁償すると伝えました。

するとちょっと怒ってるように何かを訴えています。

google翻訳によると、「自転車は見つけるから買わなくていい。友人に聞いたりして探すから。」と言っています。

そして夕飯は食べたか?と言って、トマトスライスとモッツァレラチーズのサラダを出してくれました。

うますぎて涙が出てきました。

パンとリンゴジュースも置いてくれます。

少年の頃の気持ちにもどったような気がしました。

 

Merci beaque, madame.

Model


Yusuke Makita  3 Sept 2013

 

朝、気を取り直して仕事に集中しようと思い、7時半に出社。

みなさんだいたい8時過ぎに来るようです。

 

早速、スタディ模型を3パターン作るように頼まれ、今日はひたすらこれ作ってました。

途中、サッカーゲームに誘われた時、めちゃめちゃやりたかったけど、

やることを優先して断ってしまった。

 

日本人だなー。

 

息抜きをしない、遅くまで残業する、ってのは、こっちでは仕事ができない人と思われるらしいけど、

時間だけでの判断であって、結局は質と量を踏まえて評価されるんだろなと信じて仕事に励もうと思う傍ら、

スイス人らの働き方を羨ましく思う気持ちもあるんだよね。

 

とりあえず最初はまじめに働いとこ。

 

ルーフ一枚だけ残ったけど、明日の朝やろ。

 

そういえば、安藤忠雄事務所で7年働いてたAntoineが週末に行ったデュッセルドルフの建築を担当してたことが判明。

ホンモノの資料たくさん貸してもらったから、明日読も。

 

写真は毎日乗る電車からの風景。これの3割増にきれいです。

Enjoy my life


Yusuke Makita  4 Sept 2013

 

少しずつだけど同僚と気軽に話せるようになってきた。

こっちの文化もなんとなくわかりはじめてきた。

英語とフランス語も、上達はしてないけど慣れてきた。

気がする。

 

昼は6人ぐらいでサンドイッチ買い行って、近くの公園で食べた。1時間くらいひたすらTalking。

彼らは10時と15時にも休憩室で団欒してるから、だいたい2時間スパンで働いてることになるかな。

なんか理にかなってるような、ただ遊びたいだけなのかわからないけど、

間違いなく日々を楽しんでるなーと。

来る前から知識としては聞いてたけど、実際彼らと働いてみて実感しました。

 

かたやおれは、15時にサッカーゲームで盛り上がる休憩室を横目に、模型写真のアングル決めに必死。

 

やっぱ働き過ぎなのか、18時でもまだパソコンに向かうおれを見て、同僚が近くでやってる建築写真展に誘ってくれた。※18時には半分以上の人が帰ってます。

彼女のポルトガル人Architect仲間が続々と集合し、8人で行くことに。

日本の展覧会と違うのは、みんな展示物を見ないこと。ほんとに見ない。笑

無料で配られてるワインと軽食とデザートを手に、知り合いとずっと話してる。

こういう小さい展覧会は、特に建築の展覧会とかになると、社交の場となるのが常らしい。

 

スキー滑ってからのチーズフォンデュが王道とのことなので、今度一緒に行くと約束しました。

 

すごく感じるけど、日本のこと好きな人多い。

Tukareta


Yusuke Makita  6 Sept 2013

 

働き出して一週目、あっという間だった。

心配していた程でなかった私生活や仕事の大変さ。

反面、言葉の壁を感じることがしょっちゅうで、5日間の間に何度も悔しい思いをした。

 

昨日は、Big Bossとプロジェクトリーダーと三人で、ミーティング。

最初は英語でやってくれてたのが、話しやすいのか徐々にフランス語にシフトしていき、ほぼポカン状態。

結局、意見できたのはアンテナの位置ぐらい。笑

 

ミーティングの合間にプロジェクトリーダーから、

ユウスケがフランス語を学ぶゴールは何だ」と聞かれたので、

「フランス語で会議に参加できるようになることです」とその場の状況からほぼ満点に近い答えをすると、

「そうか、2,3ヶ月後にはできるといいな。はははー。」

「...。」

 

30人ぐらいいる所員のほぼ全員がフランス語を話せるため、ほぼすべての会話がフランス語。

だからおれが早く習得するしかないのはまちがいないんだけど、

現状あまりにもわからなすぎて途方にくれてる。笑

将来的にフランス語圏で働くかというとものすごく怪しいし、

できれば最後まで英語を使う訓練したいってのは本音。

 

まあ、といいつつフランス語勉強するけどね。

 

今日の昼食は、近くの日本料理屋へ。

店に入って驚いたのが、店員が全員中国人。誰も日本語話せない。w

お茶を頼めば、砂糖入りのペットボトル品が。

一押しメニューのBENTOには、明らか甘酢あんかけ的な中華料理がメイン。

これで2000円ぐらいするとか、日本人として、いらっとしましたね。

みんなには必死でこれは日本料理ではないと力説しときました。

 

その後はサッカーゲームに参加したけど、おれが入ると必ずストレート負けするほどのレベルの差。笑

 

週末ってこともあって、近くではお祭り騒ぎ。

宿の近くでは社会人サッカーの試合。その横では鉄球おはじき大会。

 

みなさん真剣に楽しんでる。

Lundi


Yusuke Makita  9 Sept 2013

 

月曜日。

今日は新しいチャリを取りに行くことになってるので、すごく楽しみ。

あ、もちろん鍵をかけ忘れたことは反省してます。。

 

 

僕のデスクが部屋の隅にあるので、いつの間にかみんな昼飯食べに行ってた。

というかまだ毎日誘ってもらう程仲良く無いんだけどね。笑

 

そこで近くのスーパーでパンとコールスローを買い、近くにある眺めが最高の公園へ。

 

 

...あれ、フォークもなんも入ってないやん。

 

何も言わずなくても、箸とかフォークとかストローまで入れてくれる日本のコンビニは、すごいと思います。

 

飯食って20分ぐらい芝生で寝て、仕事に復帰。

 

 

 

仕事の内容について。

 

今のところスイス大使館のプロジェクトだけ関わってます。

模型は一段落したので、金曜からは、

3dsmaxという高級3Dソフト(しかも2014最新版)を使って、一からモデリングし、15ヶ所ぐらい線画のパースをとるというもの。

その後フォトショでマテリアル入れてスタディするらしい。

 

見えるところだけ作ったらいいとっても、15ヶ所もあったらほぼ全部入るやないかー。

ということで、苦戦しながらやってます。

 

 

チャリを取りに行くため、17時に会社を出なければならなかったので、

「すいません帰っていいですか?」

と上司に聞くと、

"君は何を言ってるんだ?当たり前じゃないか。"

的な顔で笑いながら、

「もちろん。君が判断して決めてくれ。」

的なことを言われた。

 

 

なるほど勝手に帰っていいのはわかった。

 

けどたとえば、同じチームの人が残って仕事してる時に帰ることに対して、

後ろめたさ的なことを感じるのかどうか、どうなんだろ。

 

 

 

今週末は金曜から2泊3日の社員旅行があり、マドリードの建築を見に行きます。

ローザンヌの社員だけでなくてジュネーブの人たちも合同らしいので、これまた楽しみです。

 

ん、今週働くのあと三日だけか。がんばろ!

 

 

ちなみに写真は、休日に行ってきたSANAAのロレックスラーニングセンターです。


 

Villa Le Lac


Yusuke Makita  11 Sept 2013

 

 

ダニエル(大使館プロジェクトのリーダー)が、18時までに終わらせようと言っていた仕事を、

17時までに終わらせたろうと、必死にパソコンに向かっていると、

 

16時に、秘書に急に誘われ、

ル・コルビュジェの代表作「母のための小さな家(Villa Le Lac)」を、8人ぐらいで見に行くことになりました。

 

お金も出してくれたので社員研修なんだろけど、にしては軽いノリ。

近いうちに個人的に行こうとしてたから、タイミングが良かった。

 

着いてみると、確かに小さい。

が、一人で暮らすに十分なスペース。

 

レマン湖に向いた水平窓と庭のおかげで、余計に広々と感じます。

そして至るところにコルビュジェのアイデアが散りばめられた、機能的な家。

 

家具の幅、柱のスパンなど、1メートルぐらいに統一されてたのは、モジュロールに沿ってるのかな?

んー、勉強不足です。

 

 

見学後は、そのままみんなで秘書の家に行き、

彼女の同居人を交えてワインで乾杯。

 

僕が55才のマダムと同居してる話で盛り上がり、

若い男性が目当てかもしれないから、気をつけろと。笑

 

帰りには、マダムと一緒に飲むようにとワインを一本いただき、

先輩ダニエルのBMWで家まで送ってもらいました。

 

 

てか今日中に終わらすはずだったお仕事について何も聞かないんだね、ダニエル?

 

Madrid


Yusuke Makita  13-15 Sept 2013

 

年に一度の社員研修旅行に、ギリギリのタイミングで参加させてもらえました。

2泊3日でマドリードの建築を見尽くして勉強するのが趣旨。

らしいが、結局お楽しみ旅行に近かった。

 

病院のコンペチームは、15日が〆切だから来れないかなーと思いきや、

12日に前倒しで提出を終え、参加してる。笑

 

ジュネーブの人らも合わせて40人ぐらい、ほぼ全員参加。

 

 

現地に着くと、ガイドが待ってました。

しかも建築旅行専門のエージェントらしいです。

 

こんなんあるとは知らんかった。

 

 

先にホテルでチェックインを終え、朝の10時ごろ散歩に出発。

 

まずは近くの公園のカフェで、ビールを一杯。

いや、お酒は早ない?笑

 

朝から顔真っ赤になりながら再び歩き出し、

宮殿などではガイドがマドリードの歴史を解説。

 

くねくね曲がる細い路地と広場の連続には、歴史を感じた。

こーゆー空間体験のできるまち好きです。

 

 

14時のランチで、ビール一杯とワイン一杯。

フォアグラ初めて食べたけど、好きになるには時間がかかりそう、ってかたぶんならないと思います。

 

その後も歴史的建造物をリノベーションした図書館などを見てまわる。

 

17時に屋上レストランに入ったので、早めの夕飯かと思いきや、

 

ビールを一杯。

 

そして20時からおいしい夕飯。

とビールを一杯。

 

10時間あれば、酒を5杯飲めることが確認できた一日でした。

 

 

ホテルの部屋は、ジャンヌーベル事務所で働いてた人と一緒に。

ヌーベルが如何にクレイジーな人であるかを力説されました。

 

船を貸し切ってパーティとかとか。

 

 

 

 

二日目は現代建築を中心に。

 

ジャン・ヌーベル、ヘルツオーク&ド・ムーロン、IMペイ、MVRDV、ノーマン・フォスター、ドミニク・ペロー...などなど

 

空港のリチャード・ロジャースも含めて、マドリードは現代建築の宝庫でもありそうです。

 

ヘルツオークの工場リノベと、リチャード・ロジャースの空港が特によかった。

 

ヌーベルのホテルで、真っ昼間からみんなでテキーラを飲んだのは、良い思い出。

 

 

 

夕飯は、ちょっとフォーマルな会食だと言われ、

完全ラフだけど日本っぽい甚平を着てったった。

 

This is a little bit formal style in Japan.

 

とごまかす。笑

 

なかなか好評で、昔習った空手の型をちょっと披露すると、拍手までくれました。

 

 

スペインで一流の店っぽいとこで、あまり美味しくない夕食を済ませた後、

近くのクラブへ。

 

Big Boss(社長っぽい人)と一緒に、こんなとこで踊ってるのはなんかおもろい。

 

 

その後、タクシーでホテル近くへ移動し、別のクラブへ。

 

どんだけ好きやねんw

 

結局、ホテルに帰ったのは朝の5時半。

 

 

最終日はフリーだったので、

5人ぐらいで行動し、30分ショッピングと、

3,4時間ぐらい食って飲んで過ごしました。

 

 

 

とまあ内容は楽しい旅行だったわけですが、

帰りの飛行機では絶望していました。

 

理由は、三日間通して常に感じてたコミュニケーションの難しさ。

 

常に何かしらの会話の中にいて、フランス語ならさっぱりだし

英語で話してくれても聞き取れない時は会話が途切れる。

 

そのもどかしさと悔しさと申し訳なさを、三日間常に抱えてた。

 

いざ一生懸命勉強しても、少なくとも数ヶ月はこの状態が続くのかと思うと、

絶望感にさいなまれてしまた。

 

 

たぶん言語に関して楽観的にならないとやっていけなそうなので、

まずはそこから切り替えて行きたいと思います。

 

そんでフランス語学校通お。

Birthday


Yusuke Makita  17 Sept 2013

 

誕生日。

なんと祝ってもらいました。

スイスに来て一番うれしかった出来事かもしれないです。

 

15時ぐらいに社内メールで

「休憩室にすぐに集合!YUSUKEをお祝いしましょう!」

と連絡が。

 

社内メールをそんなことに使っていいのかと思いつつ、仕事は置いといて急いで向かう。

 

すると、最近どのチームも忙しそうなのにも関わらず、20人ぐらいが集まってくれました。

(写真撮るタイミングが早すぎて、半分ぐらいしか写ってない。笑)

 

本当にありがとう!

特にケーキ買ってきてくれたイザベル!

 

ここの人らは、二人の大ボス以外、みんな年齢関係なく友達のようにわいわいしてます。

だから誰が何才で年上で役職がどうとか、聞かないことにはわからない。

 

早くフランス語使って会話したいなー

MTG


Yusuke Makita  18 Sept 2013

 

今日はボスとのミーティング。

 

最近は、

壁や床や手すりなどの素材としてどんなものを使い、どんな空間になるかってのを

クライアントや下請けの会社に伝えるための冊子を、任されて作っています。

もちろん上司からの指示を受けてですが。

 

外部に実際に渡されるものってことで、ちょっと緊張。

とはいえ、10月の頭には完成しないといけないので、丁寧にやりすぎても急かされます。

 

その途中経過ということでボスに見せたわけですが、

エントランスホールのパースを見て第一声が、「せ びあ〜ん(イイネ!)」

褒められました。

めちゃめちゃうれしかったです。

 

その後、環境エネルギーコンサルタントなる人が登場し、

机の向こうからよれよれの名刺を配ってます。

片手で。

 

おー適当やなと思ってたら、うちの上司も彼の名刺の上に堂々と図面を広げる始末。

さすがに笑ってしまった。

 

 

あ、今さらだけど、会社の外観の写真も載せときます。

Jeudi


Yusuke Makita  19 Sept 2013

 

木曜日。

 

インターン生一人と社員人が、BPで働く最終日だったので、仕事後にみんなで一杯飲みました。

 

日本と違ったのは、見送られる側がみんなの分の飲み代を払うらしい。

集まってくれてありがとう、ってことなのかな。

ちょっとおもしろい発見。

 

 

その後、コロンビア出身のルシオに誘われ、

ローザンヌ周辺の建築事務所で働く、彼の友人達との飲み会に参加。

 

隈研吾事務所で働いてたイタリア人、

SANAAと藤本壮介事務所で働いてたイタリア人をはじめ、

6人ぐらい優秀そうな人たちが集っていました。

 

ちなみに日本人建築家はこっちでは超人気で、建築業界の人ならみんな知ってるのが、

 

TOYO ITO、TADAO ANDO、SANAA、KENGO KUMA、SO FUJIMOTO、SHIGERU BAN、JUNYA ISHIGAMI、Ateriel Bow-Wow(アトリエ・ワンのこと)...

 

ここら辺は誰でも知ってます。

 

篠原一男が好きという渋い人もいました。

 

 

どこの国かは忘れたけど、最後に変わったタバコを勧められた。(写真のやつ)

このちっさい袋を、前歯の歯茎と唇の間にはさみ、水を飲むだけ。

 

 

 

くそまずい。

MIHODAI


Yusuke Makita  21 Sept 2013

 

今日は美術館観放題DAY。

 

Lausanneにある20以上の美術館、博物館などが、今日はすべて夜中の26時まで開館。

たった1000円で、すべてに入り放題、かつ、バス地下鉄乗り放題。

しかも、美術館内外で特別展示をしてて、さらに楽しめる。

 

とりあえずフランス語学校の申し込みを済まし、

H&Mで1000円のTシャツを二枚買い、

 

15時ごろから美術館巡りスタート。

 

最初にもらえるハンカチを見せると、美術館の入場やバス乗車などできるようです。

 

 

まずは、丘の上にあるエルミタージュ美術館で、Joan Miroの展覧会へ。

 

美術館周辺の整備が行き届いてて、思わずビール飲みながら芝生で日向ぼっこ。

 

Miroの作品を観たのは初めてでしたが、

とても気に入りました。

 

きれいではない。

けど人の中にあるドロっとした形にならないものを、Miroさんが代わりに表現してくれてるような気がする。

美術作品に対して、理由や目的を考えずに観賞できました。

 

展示の仕方もすごく良くて、

床の線の色やベンチの色、作品のテイストに合わせた展示場所など、

こだわりが見えました。

帰りにリンゴくれたし、気に入った美術館でした。また来よ。

 

その他、ローザンヌ歴史博物館館、デザイン美術館、写真美術館、自然史博物館

計5つの美術館を回ったところで疲れ果て、かつ満足したので早めに帰宅。

 

どこも展示物が充実してて、展示空間自体も素敵で、行ってよかった。

 

こんな企画が日本でもできないかなーと思ったり。

ただ全美術館が26時まで開いてるって時点で、日本では考えられないよね。

 

意外だったのは、地元の家族連れであろう人たちが半分近くいたこと。

だから子供用向けのイベントが各美術館で開かれてた。

 

家族みんなで美術の世界に触れる機会が、毎年あるわけだ。

 

そんな中一人でまわってた僕にとって、挨拶してくれる警備員が唯一の救いでした。

Fondue


Yusuke Makita  22 Sept 2013

 

いい天気だったので、家の近くをサイクリング。

ついでに公園で体を動かそうと、スパイクを持参していきました。

 

公園では運良く、たくさんの人がサッカーしてる。

どれかに入れてもらおうかな。

 

ヤンキー2人、小学生30人、フットサルサークルっぽい集まり12人。

 

必然的に、フットサルサークルっぽい集まりに選択肢が限られたけど、

 

チキりまくった僕は、とりあえずストレッチとランニングで気持ちよく汗を流してサイクリングにもどりました。

 

目的は、いつも電車から見てるワインヤードをのんびり眺めること。

めちゃめちゃ気持ちよかったです。

 

実はこのワインヤードが続く地域一帯、世界遺産に登録されていたのです。

つまり、僕は世界遺産の中に住んでいるらしいです。

 

今日知った。笑

 

 

 

帰宅後、夕飯でマダムが用意してくれました。

念願の初チーズフォンデュ。

 

 

白ワインとニンニクがたっぷり入ったチーズに、角切りのパンを浸けて

 

んー、うまい!

 

 

...そろそろお腹たまってきたなー。^^

 

...お腹いっぱいだよー。^o^

 

…満足満足。。^_^

 

 

いつもなら、お腹いっぱいだよー。^o^

のところで、じゃあ残りは明日にしよう、と言ってくれるんだけど、

ひたすら「もういいの?」と聞いてくる。

 

確かに、おれのためにわざわざ用意してくれた大量のチーズを残すのは気が引けると思い、

その大量のチーズをほとんど一人で食べきった。

 

はいきた〜、とばかりにマダム、冷蔵庫から玉子を取り出し、

チーズのお焦げと一緒に混ぜて、スクランブルエッグを作ってる。

 

それをやりたかったのね。

でも、僕はお腹いっぱいです。何回も言ったよね。

 

しかし得意顔のマダムを前に食べないわけにはいかないので、少し食べてみると、

 

あー、これはうまい。

まじでうまい。

 

 

是非チーズフォンデュを食べるときは、締めの玉子をお忘れなく。

 

 

 

 

 

Motivated


Yusuke Makita  23 Sept 2013

 

15時ぐらい、イヤホンで音楽を聞いて作業してると、

なんだかいろいろと考えが巡って、すごくやる気が出てきました。

 

何のためにわざわざスイスまで来たのかってのと、

実際に来てみて感じたこと。

 

くわしくは週末に。

 

 

 

20時ぐらいに清掃の人が戸締まりするのはいいんだけど、

忘れもの取りに鍵あけて入ると警報が鳴るのはやめてください。

 

Field Trip


Yusuke Makita  24 Sept 2013

 

ジュネーブ中央病院へ行き、建設中の現場を見学に。

 

仮設の事務所に全員集合し、

まずボスから、会社の業績やスタッフの増減、進行中の全プロジェクトについて説明。

 

生々しい数字が出てたと思いますが、売上が伸びてることくらいしかわかりませんでした。

 

3ヶ月に一度、こうやって会社の現状を全社員に伝える機会が設けられるそうです。

 

 

それとBPは、ローカルアーキテクトとして実施設計をきっちり行うことで有名らしく、

 

大使館プロジェクトのように、意匠設計から行うほうが少ないとのこと。

 

要は、多くのプロジェクトは、他の事務所がざっくり設計したものを基に、

詳細を詰めて実際の建設をマネジメントしている

みたいです。

詳しくはこれからわかるでしょう。

 

 

ミーティング後、説明してもらいながら建物を見学。

説明がほぼわからなかったので、字のごとく見て学びました。

 

施工大変だろうに、寸分違わず収まってるのはすごい。

 

 

見学後は晩餐会。うまい酒とうまい飯にありつけました。

 

会社が儲ってそうなのを知れたので、気兼ねなくいただきました。

ごちそうさまでした。

 

 

あ、ついでに。

 

 

こっちではご飯を食べる時、「いただきます」のタイミングで、

周りの人に「ボナペティ(直訳:良い食事を)」と言います。

 

意味が違いますね。

 

他の国で何て言うのかはわかりませんが、

「いただきます」に込められてる、食材や料理をしてくれた人などへの感謝というのは、

日本だけの素敵な文化だと思います。

 

大切にしたいです。

 

Meeting


Yusuke Makita  25 Sept 2013

 

今日のミーティングでは、僕が作っているマテリアルブックレットのイメージ画を見ながら、

エントランスや各部屋に用いる素材をチェック。

 

「この壁は木製に変えてみようか」「ここは床を石畳にしたらどうか」

 

などなど、こうやって一つ一つ検討していくのね。

 

僕もいくつか意見や質問をすると、丁寧に対応してくれる。

 

今までで一番参加できた分、楽しいミーティングでした。

 

 

とはいえ、変更した点はまた僕が修正するのです。

何冊つくるんよ。笑

 

ミーティング後、ダニエルから、1/10の断面図をまとめたブックレットを作ってくれと課題が。

 

ついにAutocadを使う仕事が来た!!

 

本当はAutocadのプライベートレッスンを受けられる予定だったけど、

英語を話せる先生が見つからないってことで、OJT(On the Job Training)。

 

 

 

9月の初めから比べると、任される仕事がどんどん増えていってます。

 

いいことです。

 

その分、まだまだ手の遅い僕は、会社に長居することが多くなってます。(ゆうてせいぜい9時とか)

 

 

 

ところで、昼に公園でランチしているとき、

毎日朝早く来て、夜遅くまで残って仕事をしている人に対する愚痴をみんなで話してました。

 

仕事を全部自分で抱えて、何でも自分でやろうとするらしい。

 

ユウスケはああなっちゃダメだよ、と言われた。

 

いまいち、何でその人が悪口言われてるのか理解できなかったけど、

長く仕事をしていることだけが理由でもなさそう。

 

仕事に没頭して、他人との関わりを持とうとしないってのがでかいのかな。

 

言葉で説明されてもわからんので、様子をみていこうと思います。

 

Foot


Yusuke Makita  26 Sept 2013

 

ついに、スイスでスパイクを履く時がきた。

 

アルゼンチン出身の同僚と、彼の友達と、通りすがりのスペイン人の計5人で、

仕事終わりに球遊びしてきました。

 

さすが本場出身、みんなめちゃめちゃうま…

 

くもなかったですが、久しぶりのサッカーを楽しみました。

 

アルゼンチンでは、雨さえ降らなければ毎日サッカーして遊んでいたそうです。

チームに所属しなくても十分に楽しめるんだ。

 

なるほど、インサイドキックもままならないのにラボーナできてたのも、

かっこいいから遊びながら練習したんだね。納得。

 

次はフルコートで試合やりたい。

Hair


Yusuke Makita  28 Sept 2013

 

かみ切りました。

 

昔の写真見せて頼んでも、きっと微妙な感じになるだろなと思い、せっかくなので

スイススタイルで、と告げる。

 

スタイリストが3人、僕の周りで話し合ってます。

アジア人の髪を切るの大変なんだろな。

 

すると雑誌でイケメンモデルのワイルドな髪型を見せられ、

 

okと即答し、

 

終わってみると、

雑誌のイメージとは若干違いましたが、

とりあえず今までにしたことのない髪型になりました。

批判は受け付けません。

 

 

夜はマダムの友人夫婦が来て、夕食会。

 

本格的なフルコースを用意し、おしゃれな空間を演出して、

マダムが本気でもてなそうとしてるのがわかります。

 

写真は右から、僕、マダム(初公開)、友人夫妻です。

 

ワインも料理も美味しすぎ。

 

今度はうちで食事会するから来てくれと誘われ、

楽しみがまた一つ増えた夜でした。

Protetype


Yusuke Makita  29 Sept 2013

 

9月最後の週末。

 

仕事も生活も落ち着いてきたところで、

来るまでに考えてたことと、来てから感じたことを踏まえて、

残り8ヶ月のインターンで何を意識して過ごしましょうかってのを、

ちょっと整理してみます。

 

それぞれ、特に【大人の階…】に挙げた項目は、

ずっと感じてたことを踏まえてのものなので、一言ではうまく伝わらないかなと思います。

 

とりあえずこれをプロトタイプとして、

インターンが終わった時、もしくは大学に復帰する時に、

これら一つ一つについて、振り返ることができたらと思います。

 

 

 

Theme_『建築』で食っていくのか

 

==)建築という専門性を、自分の人生にどう絡めていくか、模索

 

 

【SKILL】

・CADとかの技術的な訓練

・設計過程やプロジェクトの進め方

・会社のマネジメント方法や仕組み

 

【STYLE】

・「組織設計会社」「海外」で働くとは

・日々の楽しみ方(on,off)

 

【大人の階段上る】

・異文化/非常識を識る

・open-minded personality

・"殻"破る

Salary


Yusuke Makita  30 Sept 2013

 

おかねの話。

 

初給料が入りました。

たぶん、社会人になってからもらう初任給よりも高いであろう額。

 

ちなみに、スイスはインターンシップ生に対する最低賃金が決まってます。

日本のオープンデスク(学生が建築事務所でタダ働きすること)は、

スイスの人にはわけがわからないそうです。

 

 

収入に対して出費ですが、

 

毎日つけてた家計簿をふりかえると、

家賃と食費などの生活費が収入の半分ぐらい。

 

プラス旅行とかで月数万円使うだろうとしても...

9ヶ月あればそれなりに貯金できそう。

 

 

そのおかねで、行ってみたいとこ世界中旅行しよ。

 

 

 

という計画であったのですが、

 

帰国後の3ヶ月とおかね、

もうちょっと違う使い方もできそうだなと考え中。

 

 

 

様子みて、年明けには決めたい。

 

旅行が一番有力だけど。笑

 

 

んー、帰ってからも楽しめそう。

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