Netherland
Rotterdam
人口 61万人 面積 319㎢ 人口密度 2,961 /㎢
世界一のユーロポートを有する港町。戦争で壊滅後も、その後の先進的な都市計画により復興。ランドスタッド地域においては、流通の要所としての役割を担っている。
都市をコントロールしようという恣意を強く感じ、またそれが必ずしも上手くいっていないところに、多少の不快感を覚えた。例えば、車道と自転車道と歩道、そして路面電車の路線が、段差という物理的な障壁によって分離されている。スクーターはなんと自転車道を走っている。バイクと車の領域を分けるのは、可能性としてはあり得るし、むしろ面白いなと思ったのだけど、この4種類の動線が交差点に突入する時、カオスな空間となる。中州や三角州が生まれ、信号もどれがどの路線用かわかりにくい。交通動線の物理的な区別を同一平面上で対処することの限界を見た気がした。
Amsterdam
人口 81万人 面積 219㎢ 人口密度 3,699 /㎢
ランドスタッドの戦略において、国際的な競争力を有するビジネス都市を目指しているアムステルダム。そこでテーマとなっているのが創造都市(creative city)であり、これは近年の都市計画において世界的に流行っているキーワードである。
西部都市ガス工場跡公園では、市民の憩いの場、かつクリエイティヴな活動が行われる場所を目指した。実際に、サーカスやパーティーの会場、スケートコートなど、確かに賑わいは見られた。しかし何をもってクリエイティヴと言うのか。僕には大阪の万博公園と特に変わらないように感じた。要はお祭り広場を提供することが、クリエイティヴシティを達成するための手段なのか。
北部にも造船所跡地をリノベーションした、若きクリエイターたちのオフィス街がある。民間からこうした活動が起こり、街全体にその影響が何らかの形で波及していく、というのがクリエイティヴシティの一つのカタチなのかもしれない。 人口も毎年増加を続けており、住宅増産、市街地拡張など、必要性の伴う創造も必要か。